#40 高基礎の家

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一般的な基礎よりも高く基礎を作るものを「高基礎」と言います。
古くから湿気や水害の多い日本で利用されてきました。
水害などの対策として、選択される方が多いです。

 

最近プロデュースさせていただいた家も
「高基礎」の家でした。

 

今回のその土地の条件は
・低い地域にある
・近くにため池がある

高低差だけでなく、ため池からの災害リスクも背負っていた土地。

例えば、
海抜が低く海に近い国道線沿いの建築物なども、
水害対策のために基礎が高くなっているケースが多く
玄関の前に5~6段程度の階段がある風景を
見かけたこともあるかと思います。

しかし近年、
水害の心配が少ない地域でも
高基礎を採用する住宅が増えているようです。

 

その理由は・・・
魅力的な「メリット」です。

 

 

今回は代表的なメリット4つご紹介してみましょう!

その1:湿気対策

湿度の高い日本では川や池に近い土地でなくても床下に湿気が溜まりやすく、
通気性が悪いとカビやシロアリの発生、基礎部分の腐食を招きます。
#19#39 でもお話したように、家の強度にも関係してきます。

その点、基礎が高いと・・・
床下の空間が広くなって通気性がよくなり、
湿気も溜まらずシロアリなどのトラブルも防止できます。
土台などの木材も強度が増し、家の寿命も延びます。

 

 

その2:メンテナンス性

一般的な基礎の高さである30cmでは、
開口部から基礎の中をのぞき込んでも視野が狭くて、
内部の点検が十分に行えないことが多々あります。

その点、基礎を高く作っていると視野も広くなり、
内部が点検しやすく異常があった場合でも
早期発見の確率が高くなります。

また、メンテナンスのために床下に潜り込むときも、
床下が広いことで移動や作業がしやすくなります。

 

 

その3:外部からの視線の回避

基礎を高くした分、隣家や道路面からの窓の高さが上がり、
目線がいい感じにずれて
プライバシーを守ります。

住宅同士の距離が近い場合、
何気なく窓の外を見ると隣家の中が見えてしまうということがあります。
隣家や敷地横の通りなどから、
トイレや脱衣所などの窓から中の人影が案外リアルに見えてしまったり・・・
というような経験はありませんか??

その点、基礎を高くすることで窓の高さが変わり、
隣家とはお互いの目線がずれて
視線が気になるということが少なくなります。

道路面からの視線も同じく
視線がずれると、カーテンを開けていても大丈夫になったり
窓の配置計画が上手にできると、
明るく、自由で開放的な空間が確保されます。

 

その4:家が大きく感じる

高基礎の家は、基礎が高くなった分位置が高くなるため、
周囲の家よりも大きく見えるといわれます。

家から外を見たときも視界が広くなり、
部屋も広くなったような気分になります。

以上のように、高基礎の家は水害対策のためだけではなく
床下の湿気対策、メンテナンス性の向上、
プライバシー性の向上といったメリットがあるほか、
家が大きく感じるといった心理効果を得ることができます。

また、広い床下空間を利用して床下収納を設置することもできたり
収納スペースの確保といった面でもメリットも考えられます。

 

一方でデメリットと言われる面もあります。

・出入りするのに段差が大きくて、バリアフリーに反する。
・基礎工事費が高くなる。

立地条件にもよりますが
設計の工夫などで回避できることもあるので
長期的に考えるとメリットの方が大きいとは思います。

想定外の災害も多い近年ですが
高基礎の家は、ご家族の安全はもちろん
緊急時には、ご近所の方々お役にたつ事もあるかもしれません。

低い土地で新築をお考えの方や、通行量が多めの道路に隣接する場合など
それ以外の方も安心対策、プライバシー対策など
一度検討されてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

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