#141 結露とアレルギーの関係
木の質感の和モダン住宅
大きな屋根のお洒落な外観と
「無垢材×漆喰」の自然素材でつくる温かみのある室内。
どこか懐かしく、どこか新しい。
そんな住まいをご提案。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
理想の家づくりのためのお役立ち情報として
なるべくわかりやすく、かつ専門的に
プロの視点から様々な情報をお伝えしている#シリーズです。
ご質問・お問合せは
ぜひメールでお気軽にリクエストください!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
例年になく、雪の多い12月になりましたね。
冬になり気温の低い日が続くと
結露が気になるお宅も多いのではないでしょうか?
このブログでも度々話題にしている冬の結露のお話し。
今回はアレルギーの側面に注目してみましょう。
室内の温度・湿度と、窓などの表面温度の差によって生まれるのですが
冬の寒い時期になると出現する頻度もかなり多くなるお住まいも多いのでは?
結露とは空気中の水蒸気が凝縮する現象で、
暖かく湿った空気が冷たいものに触れると水滴へと変化することです。
たとえば、冷たいジュースを注いだコップの表面に付く水滴、
冬に曇る窓ガラス(結露)、寒い場所で吐く息が白く見える現象などです。
そして室内の結露は、
さまざまなアレルギー症状と密接な関係が指摘されています。
このグラフは
日本で断熱性能の説明の際によく用いられる資料ですが、
室内環境の改善(断熱性能が良くなると)によって
鼻炎や結膜炎、気管支系などのアレルギー症状が
明らかに減少することがわかります。
室内のカビやダニ(カビを餌として増殖)が
アレルギーの原因となっている場合
それは「結露によるカビ」が元凶であるケースが多いため
結露の発生=アレルゲンの増加ととらえられます。
よって、断熱性能を備え、結露が解消された室内は
結露が発生しにくい=カビの発生が抑制される=アレルゲンの激減(減少)
という構図になります。
食物アレルギーをはじめ
アレルギーにはさまざまな症状、発生原因があります。
その中でも思いのほか割合が大きいのが
室内環境、毎日の生活環境の中に存在する
アレルゲン(カビ・ダニ・ほこり・シックハウス・水道塩素・・他)。
そして、結露の中でも問題とされるのは
壁や窓際などに結露が起きている場合より
壁の内部に起きている見えない結露です。
壁の中、天井、床下など内部構造の部分に結露が起きてしまうケースもあり
アトピーや喘息などのアレルギー症状で悩んでいる人の中には
見えないカビが原因となっている可能性もあるでしょう。
アレルギー体質の改善として食事療法などに取り組まれる方も多いかと思いますが
思っている以上に室内の環境によるものが大きいかもしれない
という点にも注目して、
これからの住まいや暮らしの事にも目を向けてみてください。