#131 家づくりの「諸費用」とは
木の質感の和モダン住宅
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家づくりの予算の中でも
案外大きな「諸費用」と呼ばれる項目。
家づくりにかかる費用は、工事費だけではなく
・住宅ローン関連の費用
・各種税金
・地鎮祭や棟上げの経費
・各種保険料
・登記手数料
・引っ越し代
・物件によっては水道加入金や下水道負担金などなど・・・
ついつい土地代、工事費ばかりに目が行きがちですが、
諸費用の予算も確保しておかないと、不安ですよね。
今回は、諸費用の詳しい項目について
まとめてみました。
<各種申請にかかる費用>
〇建築確認申請料
家を建てる際には、「建築確認申請」を原則必要です。
確認申請に必要な図面の作成および代行を行う費用をはじめ
審査機関の検査費用、自治体への申請手数料などが必要です。
〇住宅性能評価関連費用
〇長期優良住宅認定関連費用
〇BELS評価申請費用
〇フラット35適合証明取得費用
「建築確認申請」は必須ですが、
住宅性能評価と長期優良住宅の認定、BELS評価取得は任意です。
また、フラット35適合証明はフラット35を利用する方は必要です。
それぞれの申請には万単位の費用がかかります。
最低限必要な確認申請だけで基本的には大丈夫ですが
評価や認定を受けることで、
住宅ローンの金利や地震保険、税金面などで優遇措置が受けられたり
資産価値としての根拠にもなります。
その他、市街化調整区域での新築、建替えなどの場合には
確認申請の前に自治体への許可申請や調査費用が必要になったり、
状況により、それに伴う費用が発生します。
<住宅ローンに関わる費用>
住宅ローンを利用する場合、意外と多くの経費が必要になります。
〇印紙税 「金銭消費貸借契約書」の際必要な印紙税
〇融資事務手数料 金融機関に支払う事務手数料(不要な金融機関もあります)
〇抵当権設定登記費用
融資実行の際の抵当権設定登記費用(登録免許税+司法書士手数料)
〇住宅ローン保証料 信用保証会社に保証してもらうための費用
※保証料が不要なローンもあります。
〇団体信用生命保険料(団信)
団信の加入をローン借り入れの条件としている金融機関が多く、
保険料は銀行が負担します。
フラット35、一部の金融機関など任意加入の場合があります。
〇つなぎ融資関連費用
住宅ローン実行までの間に支払が必要な土地購入費、工事費用などのため
一時的に借り入れる際に利用する融資を利用する場合の諸経費。
<各種保険料>
〇火災保険料 (住宅ローン利用の際、多くの金融機関が加入義務としています)
〇地震保険料
<登記費用>
〇所有権移転費用 土地購入時の所有権移転登記
〇表題登記費用 建物完成時、建物の所在地や床面積などを登記します
〇所有権保存登記 建物の所有権を登記します
※建替え、古家付の土地を購入した場合などは
既存建物を解体した後、「滅失登記」が必要になり、費用が発生します。
<税金など>
〇不動産取得税 土地・建物、取得後に支払う税金。※取得時1回のみ
(条件により軽減になる場合、不要の場合もあります)
〇固定資産税・都市計画税 1月1日時点の不動産の所有者に対して課税されます。
所有して以降、毎年納付が必要です。
<その他の費用>
〇引っ越し費用
〇家電・家具・照明・カーテン類の購入費用
〇エアコン費用(エアコン代・設置費用)
〇地鎮祭・上棟式費用
地鎮祭では、神主さんへの謝礼、供物の費用など
上棟時、職人へのご祝儀や宴席を設ける場合は、その費用が必要です。
〇近隣挨拶費 工事開始前や入居時のご近所へ挨拶の際の手土産代など。
住宅会社によって、工事費等の見積に入っている項目が異なりますので
打ち合わせの際に、「諸費用」についてもきちんと説明を受けましょう!
会社によっては、
当然工事費等の中に含まれていると思っていた費用が
諸経費として計上されている場合もあります。
ローンの借入額や最終的な工事費用などが確定するまでは
正確な金額が出ないので、
大まかな目安として、全体の1割程度です。
現金で準備するシーンが多いので注意が必要です。
工事費や外構などに意識が行きがちですが
諸経費を含めた『総予算』を意識していくと安心ですね。