#80 自然の力 “パッシブデザイン”のお話 その2
理想の家づくりのためのお役立ち情報として
なるべくわかりやすく、かつ専門的に
プロの視点から様々な情報をお伝えしている#シリーズです。
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パッシブデザインには主に5つのポイントがあります。
・断熱・気密(住宅全体の断熱性能を上げる)
・日射利用(太陽の熱で家を温める)
・暑い季節の日射遮蔽(軒・庇)
・昼光利用(日中の照明を自然光で)
・熱交換換気などの高効率換気システム
具体的には
太陽高度低い冬の時期は、太陽エネルギーを取り入れて室内を温めます。
断熱気密性能が魔法瓶の役割を担い
やさしく温かい室内を作り、それを維持してくれるのです。。
逆に、太陽高度の高い夏の時期は
太陽の陽射しが室内に入らないよう(室内に熱をとりこまない)
太陽高度を踏まえた設計(軒の出や庇の工夫)で熱が入らないよう遮蔽します。
そのほかにも
通風や換気計画、採光計画で設計段階での工夫を施して、
出来るだけ機械に頼らない(省エネ)で快適な室内を実現できるのが
パッシブデザインです!
さらに、室温が年中快適に保たれて安定すると
ヒートショックばかりでなく、自律神経やアレルギーなどへ良い影響をあたえ
健康状態を安定・向上のために大変有効と言われています。
このように
環境・健康・省エネといろんな角度からみてもメリットは大きいと言えます。
現在でも日本人の住まいに対する常識は、
まだまだ「夏は暑く、冬は寒い」のが当たり前!
住宅性能や基準においては
環境先進国に30年遅れていると言われている日本の現状です。
(ヨーロッパをはじめとする環境先進国では「虐待」とか・・・)
環境問題、脱炭素化への世界規模での取り組みなど
社会的な流れの中で、このような日本の意識も大きく変わりつつあります。
十数年前には、パッシブの手法を取り入れている住宅会社は
限られたほんの一部でしたが
現在は、ネット検索しても多くの住宅会社の情報が
掲載されています。
「心地いい」と感じる「質の高い快適さ」の実現は
断熱・気密“+”パッシブデザイン によって実現します。
多用な地域の気候特性に応じて
パッシブの要素を建物のデザインにどう取り入れていくのか
設計者の手腕も大きな要素です。
私共は、お客様のご予算や立地条件に合わせ
パッシブデザインを取り入れながら心地いい住まいをご提案させていただいております。
どんな小さなことでもどうぞお気軽にご相談ください。