#77 浸水被害と戸建て住宅
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季節外れの大雨。
やっと終息の兆しが見えてきたようですが、
まだまだ安心できない地域も多いですね。
地球全体の気候変動、
他人事では済まないということを実感させられます。
温暖化対策への積極的なアプローチはもちろんですが
これからは、想定外の気候へも対応できるよう
個人個人の取り組みがますます重要になっていきます。
ここ数年、続く浸水被害。
特に今回の大雨でも「戸建ては怖い!」
というイメージを持った方も多いのではないでしょうか?
そもそも、土地を選ぶ際には、
どれくらい災害の可能性があるか調べることが重要です。
ただ・・・
災害可能性がどれくらいあったら
その土地を諦められるのでしょうか?
その土地が
あこがれの地域、あこがれの田舎ライフ、
ご両親から譲り受けた土地、
自然環境、親元の近く、行きたい校区・・・だった場合
どうしてもその土地に暮らす理由が大きいと
災害に対する優先度を下げて選択せざるを得ないことも多いでしょう。
戸建て住宅の場合、万が一の水災害に関しては、
基礎の高さを上げて床面をできる限り地面から離すことで
回避できる可能性も高くなります。
(もちろん、それでも危険な場合もあります)
自治体が発行をしているハザードマップで
過去のデータなどで内氾濫、洪水の可能性を確認し
必要に応じて基礎高をあげれば回避できるレベルならば
その土地で暮らす選択を捨てずに済むかもしれません。
通常の高さでは浸かる床面でも、
10cmの違いが、被害を食い止めてくれることもあるでしょう。
これまで、大丈夫だと思っていた地域でも
今後も水害が起こらない保証のない時代になっていくのかもしれません。
費用面のこともありますが
基礎高を上げることは、
湿気対策や道路などからの視線を交わし
プライバシーの面でもとても有効です。
これからの家づくりの際には
基礎の高さも気にしてみてください。