#50 家づくり的「もの」の大きさ
理想の家づくりのためのお役立ち情報として
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家づくりの過程の中で
改めてその存在(意味合い)に気づくことのひとつに
「 もの の大きさ」があります。
住まいを計画する時、
多くの場合、間取りや部屋数、配置などから
話を進めていきます。
それはなぜかと言うと・・・
施主様が思い描いている希望に沿って、
まずは図面化していきながら
大枠を決定する作業を行うことで
施主様が何を大事にしているか、
全体のイメージや予算が掴みやすくなり
スムーズに流れ良く進みやすくなるからです。
その後に・・・
「ものの大きさ」を改めて認識するシーンが
でてきます。
私たちは職業的に“ものの大きさ”について
経験値から頭の中に感覚が出来ているので、
予めイメージしながらプランをつくることができます。
ですが、施主様にとっては、
この場面で改めて「ものの大きさ」を意識する場合が多く
驚かれる方が多いです。
では、“ものの大きさ”の もの とは、
例えば・・・
子どもの部屋の場合、
まずは勉強机。
勉強机の大きさは、
幅120㎝・奥行60㎝・高さ70~72㎝といったところです。
ダイニングだったら。
テーブルは小さいもので長さ120㎝、
中くらいのもので150㎝、
大きいものになると180㎝で、幅は75㎝くらい、高さが72㎝、
輸入物だと75㎝というのが大体、平均的な大きさです。
台所であれば。
キッチンカウンターの高さはだいたい110㎝で、
キッチン天板は、高さが85㎝で奥行は65㎝
といった感じです。
数字でいわれても、あまりピンと来ないですよね?
ダイニングテーブルや勉強机の高さを、
スケールで「このくらいですよっ」とお見せすると、
「えー!低!」と言われることが多いです。
中には、「信じられない。根拠を見せてくれ!」
とまで言われる方もたまにいらっしゃるので、
実際に打ち合わせをしているテーブルの高さを
その場で測って差し上げると、大体70~72㎝。
それでやっと「納得」となるわけです。
その他に主要なものとしては、
・ベッドの大きさや布団の幅
・椅子の高さ
・下駄箱の棚板の奥行
などがあります。
ですから、
打ち合わせの際に
お客様には、家にスケールを一つ持ってもらって、
色々なものをご自分で測ってみる作業を
お勧めしています。
これは、
最終的に間取りを決定する上で、
納得できる大切なデータとなってきます。
この作業を通して
お手持ちの家具や家電品を持ち込まれる場合、
新しく家具を購入される場合にも、
非常に役に立っていくことになります。
日常生活の中では
使っているものの大きさになんて
意識する機会はほとんどないですから
家づくりを始めてみて
初めて認識するという方が多いようです。
これから新築の計画をしている方や、
リノベーション・リフォームをご検討の方は、
家にスケールを一つ備えておいて、
まずは色々なものを測ってみてはいかがでしょうか?