#12 外壁材は重要な選択!立地条件・メリット・デメリット考慮して。
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今回のテーマは「外壁材」について
家の外観イメージを左右する「外壁」
塗り壁やタイル貼りなどの選択肢がありますが
立地条件や周辺環境との相性も重要になります。
今回は、最もポピュラーな「サイディング」のことを中心に
お伝えしたいと思います。
私の経験では、
新築を計画するの90%近くの方から「サイディングはイヤ」
と言われます。
嫌われがちなサイディング・・・ですが、
デザイン性も上がり、選び方・使い方次第でメリットも大きく
また、工期を大幅に短縮できるので、
コストパフォーマンスの点からも普及率は高いようです。
まず「サイディング」とは何かというと、
建物の外壁に貼る、仕上げ用の板材のことを言います。
そもそも、外壁の施工は、2種類に大別できます。
「湿式」・・・塗り壁 タイル貼り
「乾式」・・・サイディング
「乾式」のサイディングは「サイディングボード」と呼ばれる
工場であらかじめ成型された板を貼り、
それぞれのつなぎ目をしっかり埋めて、雨漏りや剥がれを防止することができます。
ちなみに「湿式」の場合、
「左官仕上げ」「タイル」「レンガ」最近ではロックウール(断熱材)に左官仕上げをする外壁材まで現れました。
サイディングの話に戻りますが
基材には主に、「窯業系」と「金属系」があります。
「窯業系」・・・一般的にサイディングといえばこちら。
セメントが主原料です。
コストパフォーマンスが良く
カラーや柄デザインが豊富で耐久性、
メンテナンス性も〇
デメリットはシーリングの経年劣化や
デザイン性への影響面
「金属系」・・・ガルバリウム鋼板などのアルミニウムの一種。
スタイリッシュなデザインが多く
軽量で躯体への負担が少なく、
地震などの揺れによる影響がすくない。
対応年数の短さが短所でしたが、
最新は塗料が発達したおかげで、
基材自体の耐久性も向上しているようです。
他には「木質系」、「樹脂系」というものもあります。
ただ、「窯業系」と「金属系」では、
昔は仕上げのパターンに大きく違いがありました。
サイディングがイヤという理由は、このイメージが強いからのようです。
最近のサイディングは、価格帯にもよりますが、
かなり見栄えが良いものが増えてきました!
そして、サイディング自体の仕上げ材でもある「塗料」も
品質が良くなり、耐久性も上がっています。
商品によっては15年メンテナンス不要のものもあるようです。
(※ジョイント部分の防水シールは別ですが)
サイディングでもっとも気になるのが「汚れ」ですが
最近は、弱点を解消できる機能をもったものも多いです。
雨水で汚れが落ちる物がタイプのものは、
雨が降ることで表面の汚れが洗い流せるので、こまめな手入れが不要です。とても理にかなっていますね。
また、光触媒を利用したモノもあります。
紫外線で付着した汚れを分解してくれる優れものです。
以前は、左官仕上げやタイル、石調のイメージは「窯業系」
直線的なパターンは「金属系」
という感じでしたが、最近はどちらも様々なパターンを商品化しているので、
パっと見では窯業系か金属系なのかわからないこともあります。
どの素材も、仕上げに大きな違いがあり、
それぞれにメリットとデメリットがあるので、
オーナーさんにとっては、外壁選びは迷いどころだと思います。
ですが、「海が近い」とか「家のすぐ裏手が森で湿気が多い」ところでは窯業系にするなど、立地条件も考慮して賢く選ばれると良いのではと思います。
いずれにしても、専門家によく話を聞いたうえで
後悔のないチョイスしましょう!