#9 地盤改良が必要なとき
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今回のテーマは「地盤改良」
「地盤改良」は家を建てる際に必ず検討することになる事項です。
地盤が弱いと安全性におおきく影響するからです。
「隣の家は大丈夫だったから自分の土地も大丈夫でしょ!」
という訳ではありません。
安心して家作りを進めるために必要な「地盤調査」と「地盤改良」について
順番に説明していきます。
まず建物を建てる前必ず行うのが「地盤調査」
地盤の強度を測定します。
家を建てる際に、土地の地盤の強度を知る必要があるからです。
地盤が弱いと、いくら耐震性能が高くてもその能力が発揮できません。
敷地内の、実際に建物を配置する場所に縄を張り(「地縄張り」)ます。
そして、調査するポイントを出します
そのポイントをドリルで掘って、地盤の強度を確認します。
(実際に調査結果の書類にも「ガリガリ」とか「スルスル」「ストン」と書いてあります。)
粘土質や砂、礫など、ちゃんと判定データもありますし、
近隣の参考データや過去(昔)どんな地域だったかも記載されてきます。
調査方法も様々あり、今回紹介した方法は、最もポピュラーなものです。
この検査の結果、地盤の強度が足りないといった結果がでたら
「地盤改良」を行わなくてはいけません。
次に「地盤改良」についてご説明していきます。
調査を行い、強度が足りない場合、地盤改良の専門家が、
改良方法・改良の計画書と見積書を作成します。
それを時には数社に依頼して検討して改良方法を決定し工事着工します。
地盤改良には様々な工法があり、
木造住宅で多いのが「柱状改良」という方法です。
これは、ドリルで穴を掘りながら、掘って出た土にセメント(セメントミルク)を混ぜ、
穴の中で固めて柱にするものです。
他には、セメントではなく「穴に砕石を入れてぎゅっと締固め」を繰り返しながら
「砕石」で地中に柱を作る工法もあります。
地盤改良をすると、最初は地盤が弱いところでも、
地震などによる液状化などのリスクを回避することが出来るのです。
地盤改良することで、安心して建物を建てることが出来るようになります。
さらに「地盤補償」という保険に加入することも出来るようになります。
過去にもブログでお伝えした「長期優良住宅」を取得する場合
工事の着工前には、必ず機関に計画書を提出する義務もあります。
「地盤調査」「地盤改良」は、安全な家づくりの第一歩なのです。