#6 「省令準耐火構造」の家って?どんな家ですか?
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今回のテーマは「省令準耐火構造」について
お客様がローンの手続きをするタイミングで質問されることが多いのですが、構造的に防火性能において、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅のことです。
メリットは「火事になりにくい、安心できる家」になるということ。
仮に火災になった際、燃え広がるスピードが軽減できるように考えられています。
そもそも燃えにくい建材で仕上げていることが条件ですので、
火災に遭う可能性も低いというわけです。
具体的には、次のような仕様が求められます。
「外部からの延焼防止」=屋根が不燃材料、外壁及び軒裏が防火構造である。
「各室の防火」=天井や壁が石膏ボードになっている
「他室への延焼遅延」=間仕切り壁内部の上部に“ファイヤーストップ”の処置がしてある
もう一つのメリットは、火災保険の保険料が割引。
住宅購入の際にローンを利用した場合、10年間の火災保険に加入しなければならないので、保険料が半額になるのは大きなメリットです。
(最近の例でも100㎡位の住宅で30万円程差が出ていました)
一方で、デザイン面でデメリットが生じる場合があります。
“燃えにくい建材で仕上げていることが条件”なので
室内の天井を無垢板で仕上げられないなどの制限も出てきてしまうのです。
とはいえもちろん、デザインも大事なので、
制限があることを認識しつつ優先順位を考えながら
住宅会社の方に相談して、納得した上で進めていかれると良いと思います。