木材は九州宮崎産のオビスギを採用

スギ素材生産量日本一を誇る宮崎の飫肥杉(オビスギ)の特徴

飫肥地方で約400年前から植林されてきた飫肥杉は、その特徴を生かし、昔から木造船の材料(弁甲材)として利用されてきました。
現在では、主に柱や板などの建築用材として使われております。

  • 樹脂を多く含んでおり、弾力性があり、湿気に強く腐れにくい
  • 芯材(赤身の部分)は、シロアリに侵されにくい。耐久性がある。
  • 曲げに耐えて加工しやすい。湿気に強く腐れにくい。
  • 裂けにくく、折れにくく、衝撃・揺れに強い

飫肥杉は以前から木材の腐りにくさやシロアリへの耐久性が知られておりました。このオビスギについて、殺蟻成分に着目した実験が行われています。
その中で心材の木粉を使用した実験では、11日目にイエシロアリ30頭が全滅したという結果が出ています。

飫肥杉には、宮崎大学・東洋白蟻研究所の研究によると心材部にある成分-eudesmol,sandaracopimarinol,16phyllocoladanolが殺蟻活性分であることを突き止めています。

宮崎県木連が、宮崎市一ッ葉海岸林で平成12年9月からオビスギ心持ち柱材(12cm角)と欧州産集成管柱のホワイトウッド(12cm角)とのシロアリに対する耐性について土中埋設試験をおこないました。

平成12年9月13日に開始して、平成13年7月19日まで約10ヶ月の埋設試験の結果、オビスギ材は、生材・乾燥材ともにシロアリの 食痕跡がわずかにある程度でした。
一方、欧州産集成管柱ホワイトウッドは、表層部がシロアリの被害でぼろぼろの状態でした。この実験結果から、オビスギのシロアリに対する強さを再認識しました。

宮崎産スギ材と欧州産集成柱とのシロアリに対する比較試験

3ヶ月後の結果 松林内での比較試験の様子(宮崎市一ッ葉海岸にて) 2年後の結果 松林内での比較試験の様子(宮崎市一ッ葉海岸にて)

気根について

スギ樹幹上に見かけるヒゲ根状あるいはイボ上の突起を『気根』といいます。組織的に芽なのか、あるいは根なのか見解は分かれています。製材すると材面に黒い小さな斑点となって現れます。通常の枝は、樹心から発生し、幹とともに成長しますが、気根は、発生してから2年から3年で巻き込まれ、また別の箇所から発生します。このため、樹心につながることはまれで、強度性能等に影響はありません。地上高1m以下に多く見られます。飫肥杉には、比較的多く見られます。逆に『気根』が製品等にありましたら、樹種は、飫肥杉と言われる程です。

木の特つ力

目へのやさしさ

「木」の表面のざらつきには光をやわらげ、光の反射を防ぐ力を持ち、目に有害な紫外線を吸収しやわらげてくれます。
そして、その木目の優しさから安らぎと心地よさを感じさせてくれます。

吸湿

「木」には、吸放湿するはたらきがあり、室内の湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥時には水分を放湿し室内の湿度を調節し快適な空間をつくりだします。
そのため、金属やコンクリートに見られる結露の発生を抑えます。

断熱

写真提供/岡野 健(NPO法人木材・合板博物館館長)

「木」の特性には、寒暖になじむ性質があります。「木」にふれてみると、冷たあすぎるとか、熱すぎるという事はなく、ふれる肌になじんできます。それは、木の細胞が熱を伝えにくい性質をもっているからです。
木の細胞には、穴が開いたパイプのような細胞のあつまりがあり、パイプの中には空気を含み、熱を伝えにくくしています。
そのため、木は断熱に優れています。四季のある日本の住宅には他の材料と比較して、もっとも適した材料だと考えます。

やわらかさ

イラスト/「木育ノート」(財)日本木材総合情報センターより

「木」にはパイプのような細胞により、衝撃を吸収するクッションのような働きをし、快適で歩きやすく疲れないなどの特長があります。
そのため、学校の教室や体育館の床にも使われています。歩き始めの赤ちゃんや、動きが活発な子供たちの生活にも木造住宅が適していると考えます。