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#23 エアコンの大きさ

理想の家づくりのためのお役立ち情報として
なるべくわかりやすく、かつ専門的に
プロの視点から様々な情報をお伝えしている#シリーズです。

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今回のテーマは「エアコンの大きさ」
メーカーや機能など家電の話ではありません!!

家やマンションを買ったり借りたり・・・
新しい生活をスタートする時には、多くの方がエアコンを購入されますよね。
部屋の大きさや間取りが変われば、買い足しが必要なエアコンも出てきます。
もちろん移設する場合もあると思います。

そこで、みなさんは、エアコンを購入するとき
電気屋さんに行かれて、部屋の広さに応じて、エアコンを選びますよね?

家電店の店員さんも
部屋の大きさだけをみて、これは20畳用ですね、とか
リビング階段だから大きめにしましょうなど、
とにかく対応畳数が大きなエアコンを勧めると思います。

ですが・・・・・
目安にすべきは、広さだけではないんです(+_+)

 

私は、新築の家をお引渡しする際には、お客様に
「エアコンを購入される時には相談してください」
お伝えしています。

それは、エアコンの必要な容量は、広さや畳数ではなく
「Q値」によって選択すべきだからです。

※「Q値」=熱損失係数。住宅の断熱性能を数値的に表したもの。
単位はW/m2K(ワット・パー・平米・ケルビン)

 

住宅において、外壁、床、天井、窓といったものには、
それぞれ熱抵抗値があり、断熱材の性能やサッシの性能で、熱損失係数というのが表わされます。
これを「Q値」といって、床面積1㎡当たりの熱損失がどのくらいかが分かるのです。

更に言うと、
近年、日本では「UA値」というもので家の断熱性能を記しているので、
これをQ値に換算する必要があります。

熱が逃げていくスピードなので、
数値が小さければ小さいほど断熱性能が良いということになります。
そして、その「Q値」からエアコンの必要な容量を算出するのです。

「Q値」が低ければ、
断熱性能が高い=せまい畳数のエアコンでOK!
大体、対応畳数が18畳以上のものになると、
200V電源の電気工事が必要だったりしますし、
後々、ランニングコストに無駄にお金がかかり続けていくことになります。

それでは、せっかく性能の高い省エネな家を建てたのに、残念なことになってしまいますよね。

 

先日お引き渡した新築住宅の場合、
ZEH基準の断熱性をクリアした住宅で、UA値が0.5W/㎡Kでした。

これを基準にして25畳(40.5㎡)のLDKにエアコンを設置するとすれば…、
気温が0℃の時に、室温を20℃にするという条件で考えて、
UA値からQ値を換算すると、1.7W/㎡Kとなります。
計算式は、
床面積40.5 × 温度差20 × Q値1.7 = 1,377W/㎡K

つまり、0℃から20℃へ温度を上げるのに、
暖房エネルギーは1.38kwで足りるということなので、
2.2kwのエアコンで十分というわけです。

もちろんこれは、換気などの条件も含めて住宅性能を計算したものですので、確かな数値です。
更に熱交換機や空気を循環させるシステムなどがあると良いですね。


住宅の性能を考慮せずに、家電メーカーのエアコンの推奨サイズをうのみにすると、
必要のない大きさのものを選んでしまうので注意が必要です。

家を建てる際には、土地代や建設費以外にも様々な費用が発生します。
小さな金額でも積もっていくと大きな金額になっていきます。
たとえ少額でも不必要な費用は削減して、本当に必要なこと大切なことを
充実させるために使っていただけたらと思います。

新築を計画中の方は、是非、住宅会社の担当の方にQ値を算出してもらって、
相談されると良いかと思います。

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